12月24日に日本武道館で開催された
THE ALFEE 2022 Winter Genesis of New World Final 冬の天地創造のセットリストと
Takamiyの使ったギター、サウンドなどを目視で確認できた範囲でレポートします。
昭和兄弟の演歌、ムード歌謡?、毛髪増毛などを除いて19曲が披露されています。80年代の曲が9曲で、U.K. Breakfastから3曲が選ばれています。午後6時ぴったりに始まりアンコールが3回あり午後8時40分すぎに終演となりました。
オフィシャルグッズの販売は武道館の外で行われていたので、チケットがなくても買うことができたようです。下の写真の向かって左の白テントが売り場です。
THE ALFEEのライブは10月15日の東京国際フォーラム以来でしたが、今回はTakamiyが
000-42を使っていてびっくりしました。クラプトンファンなら一目でわかります。
ヘッドストックに縦のマーチンロゴ、指板インレイがノーフレイクかつ000サイズでしたので000-42で間違いないでしょう。ピックガードがブラックだったので現行のものではないかもしれません。
幸運なことにTakamiyのラックがよく見える東側席でした。、目新しいもの?としては、ラック内のパワーアンプゾーンにFRYETTEの黒い機材が設置されていました。LINE6のPOD PROは撤去され、FRACTAL AUDIO Axe-Fx II XL+とみられるDSPが2台になっていたように見えました。
そのほかは従来とさほど変わっていませんでした。Eventide GTR 4000はフル稼働という感じで、2台のうちクリーントーンは上側、ドライブのかかったギターソロは主に下側のレベルメーターが振れていました。
チューブプリアンプCAE3+SEも健在で赤いパイロットランプがくっきりと点灯していました。
Axe-Fx IIIはイーブンタイドのハーモナイザーの下に設置され、ロゴが青色に輝いていました。
液晶が大きいのでグリッド画面が見えるかなと思いましたがさすがに見えませんでした。
2台のTC2290は420msと20msで固定され、420msのほうは右から99、43、48のパラメーターでした。20msのほうはフィードバック0。つまり1度だけこだます設定なのでダブリング専用で運用していると思われます。赤いLEDが新品のようにくっきりと光っていました。
ピーターソンの大きなチューナーは確認できませんでしたが、ファーマンの電源サプライは健在でした。このほか、カラフルなLINE6のディレイがあったほか、ペダル類が床にたくさん置かれていました。
アンプやエフェクトを切り替えるローディーの方は本番中もずっとカンペを見ながらで、その背中からは緊張感が走っているように思われました(私だけ?)。ギターを交換したりする人とエフェクトを切り替える人の2人体制でTakamiyを支えているようです。
チューニングを瞬時に変えるワーミーDTはラックの前のテーブルに置かれローディーが操作していました。
本編
M1 星空のCeremony
TakamiyのギターはESP Stained Glass
オープニングからほぼ直結で始まりました。2番のAメロ繰り返しの部分で桜井のボーカルが途切れました。エレキギターはこれぞEMGピックアップという感じの深い歪み方でした。
M2 Orionからの招待状
TakamiyのギターはESP Stained Glass
プレーヤーコーポレーションから
M3 FLOWER REVOLUTION
TakamiyのギターはJACKSON Randy Rhodes Custom V
坂崎の12弦はTerry’s Terryでした。
M4 STARSHIP -光を求めて-
TakamiyのギターはESP Flying Angel Fantasia
冒頭のコーラス終わりで入るGのパワーコードでFlying Angel Fantasiaの実力がよくわかります。
M5 Over the Rainbow〜ジェネレーション・ダイナマイト
TakamiyのギターはESP Flying Angel Fantasia
M6 霧のソフィア
TakamiyのギターはFRX-CTM-FT NT
曲前に坂崎から着座の指示がありました。
何かとALFEEといえば星空のディスタンスだが、この曲もヒットしたシングルだとFar Away演奏後にフォローがありました。
M7 風に消えた恋
TakamiyのギターはMartin 000-42
M8 Far Away
TakamiyのギターはRELISH Jane 青
坂崎の12弦はTSKでした。
演奏後に、かなり前の曲(1987年)だとTakamiyから紹介がありました。このあと演奏するクリスティーナと聖夜 -二人のSilent Night-も同じ年のU.K. Breakfastの楽曲です。
この日の演奏は収録されると開演前にアナウンスがあったので、この楽曲が映像化され残ることになりました。
M9 天地創造
TakamiyのギターはESP ARROW 青
曲前の喋りで、3声コーラスで真ん中の桜井が入り損ねたことが糾弾され、本人は「一緒に風呂に入りたくても入れないことがあるのと同じ」と言い訳したため会場が爆笑となりました。
客は発声禁止となっていますが、演奏側はなんとしてでも笑わせたいという心意気が伝わりました。
大仰なALFEEのなかで群を抜いて大仰なタイトルな曲と紹介され演奏が始まりました。
M10 星空のディスタンス
TakamiyのギターはESP Ultimate Arcangel
ホルストの惑星をソロで弾いてスタートしました。冒頭のメロディーは低音側で弾いていました。
M11 風の時代
TakamiyのギターはESP Flying Angel Fantasia
テンポが速い(BPM152)こともありかなり緊張感のある演奏でした。10月に見た時よりもかなり安定して鬼気迫る感じがしました。エレキの単音フレーズのMIXが大きめの設定で、Takamiyが多少走り気味に聞こえました。
サビでボーカルがTakamiyになるのがかっこいいです。
M12 愛という存在
Takamiyのギターは御神木 SNAPPER
1番終わりの間奏からエレキのクリーントーンが入るアレンジでした。50年代のビンテージストラトを意識した音色のように感じました。後奏のソロでは21フレットのビンテージストラトでは出せない音域を使います。前に出てきてワウを使わず弾いていました。
ボーカルですが、サビではHiB♭まで出さないといけないのですが、何曲も歌ったこの時間帯に力強く歌うTakamiyはすごいと思います。
アンコール1
M13 心の鍵
TakamiyのギターはSQUIRE George Harrison Printing Guitar Replica
ボーカル坂崎の声が掠れぎみで辛そうでした。「都会の憂鬱♪」が裏返ってしまいました。
「クリスマスイブ♪」「開く鍵を♪」が高音のEになるのですが、全部裏返っていた気がします。大丈夫か?と心配させられた人が多いのではないでしょうか。
揺れるようなロータリーエフェクターがかけられたストラトの音はまろやかで曲に合っていました。Takamiyが所有している57年製のようなエッジの効いたジャキーンという感じはありませんでした。
プレーヤーコーポレーションから
M14 Happy Christmas Time
TakamiyのギターはSQUIRE George Harrison Printing Guitar Replica
ライブに参加した時点でこの曲を知らなかったのですが、
最後、♪ハッピーメリークリスマス平和を祈ろう♪とコールする3人の姿に感動しました。
公式HPに掲載されている歌詞とは一部変更されていて、
君への贈り物は、くたびれた親父の紋付(1番)?お母ちゃんの和服(2番)?でした。
M15 クリスティーナ
TakamiyのギターはESP ドラえもん
オリジナルよりテンポが速い気がします。
2018年の夏のイベント2日目「星空のディスタンス」でこのギターを使って以来ちょくちょく出てくるようになりました。その時のMCで「意外といいかも」と喋っていました。音はジャクソンや御神木のような感じだと思います。タケコプターの有無は見えませんでした。
M 16 聖夜 -二人のSilent Night-
TakamiyのギターはESP Heart Angel
アンコール2
M17 Circle of Seasons
TakamiyのギターはMartin 000-28
間奏はピックを使わず指で弾いていました。
M18 至上の愛
TakamiyのギターはFlyng Angel Fantasia
エレピのバッキングがメロディアスな感じがしました。
間奏のギターソロ後半はハーモナイザーがかかっていました。
最後のかきまわしの前のピアノがかなりリバーブのかかった音色でした。
アンコール3
M19 組曲:時の方舟
Takamiyのギターは御神木 剣
今年のALFEEを象徴する傑作だと思います。
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コメント
仕事で参加できなかったのでレビューありがたいです。
14曲目はズバリ「Happy Christmas Time」という曲で2007年の武道館で初披露されたBeatBoysの新曲です。
音源としては2008年発売のシングル、「Lifetime love」の通常版Bのボーナストラックに収録されています。
某動画サイトでも武道館LIVEの映像が視聴できます。
また、ESPの担当者(主に加藤さん)が更新していた2002年〜2007年のALFEEのギター・ライブレポートのホームページがありますのでURLを貼り付けておきます。
kim3des様の今後の音作り・ギターレビューの参考になれば幸いです。
https://espguitars.co.jp/gallery/alfee/guitar_report2002/
きみまろ様 ズバリありがとうございます。某動画サイトで視聴しました。贈り物の歌詞が違いましたが現場で演奏された曲で間違いありません。14年前に音源化されていたとは。
ESPの担当者のブログはすごいですね。こんなものがあったとは・・・必死で読んでいます。PRSにピックガードがついているのはやはり後付けだったのですね。それにしてもこれはすごい発見です。感謝します。
レビュー、お疲れ様です。
Martin 000-41は、1970年製です
ピックアップつける改造しちゃって、桜井さんからは『あ〜あ』って言われてました。
坂崎さんは『価値より使用方法を優先したんだからいいんじゃない?』って感想ですけど。
すみません、なんか間違えてたみたいです。
OOO-42は、新品で
-28が、70年製でした
テレキャス様 貴重な情報をいつもありがとうございます。立派なビンテージだったとは。ピックアップをつけないと人前で披露できないので正しい選択ですね。