THE ALFEE 冬の天地創造 大阪城ホール セトリ

THE ALFEE

12月29日に大阪城ホールで開催された
THE ALFEE 2022 Winter Genesis of New World Final 冬の天地創造のセットリストと
Takamiyの使ったギター、サウンドなどを目視で確認できた範囲でレポートします。

昭和兄弟の演歌、ムード歌謡?、沢田研二や毛髪増毛などを除いてオリジナル18曲が披露されています。そのうち2022年に発表されたものが7曲を占め、現在も進化中のバンドであることを実力で証明してくれました。つまり去年にはできなかったライブをやっているのです。

かぶりはあるものの24日の武道館とは別物のセットリストとなっていました。星空のディスタンスをスペシャルな1曲でなく、単純に2曲目で使用することで全体の印象を大きく変えているように思いました。

そして驚いたことに、コント?で使用する「バカ」「ちび」などの効果音まで5日前と違うものになっていました。端的に言うと、「ダンディーだけどバカ 4点」「器用だけどスケベ」「ドジヒコだけどお利口」と一度持ち上げておいて落とす構図を意識した効果音になっていました(Takamiyは逆)。

単独参加だったたためしっかり堪能しつつ、コント中などにメモに記しました。ひとまずスマホでセットリストだけUPして、細かい内容は追記していきます。

会場は3パターンある大阪城ホールのレイアウトのうち、楕円の長軸に並行してステージが設置されるパターンAでした。公式HPによると、この場合の収容人数は6200人です。センターステージのパターンで最大となるキャパは16000人なので、今回はおよそ38%に減らして開催されたことになります。

午後5時ジャストに始まり、ほぼぴったり午後8時に終演となりました。
私の席はスタンドの2列目で規制退場の一番最後でしたが(1列と2列がビリ)、外に出た瞬間時計を見たら午後8時14分でした。

都内から来た私は予想がつかなかったのでホテルを取りましたが、新大阪発東京行きの最終新幹線に間に合わせることも可能な時間です。

チケットなくても購入可

本編

M1 星空のCeremony

TakamiyのギターはESP Flying Angel Fantasia
オープニングから間髪入れない出だしでとても緊張感のあるいい演奏でした。レコーディングではバッキングでESP STREAM-GT CTM EXHIBISHONを使用したと雑誌のインタビューで語っていますが(メロディーはFRX ソロは御神木SNAPPER)、きょうはTakamiyの体の一部と言って良いFlying Angel Fantasiaです。

M2 星空のディスタンス

TakamiyのギターはESP Flying Angel Fantasia
ホルストの木星はカット。この曲はUltimate Arcangelで演ることが多い印象ですが、星空ソング2連発でギターチェンジのタイミングはなかったようです。同じEMGピックアップのギターですが、Flying Angel Fantasiaのほうがキリリとした歪みだと思います。
私の記憶から抹殺すべきかどうか迷ったのですが記すと、なんと間奏のギターソロで痛恨のミス。
F、Gと1小節ずつ上がっていくフレーズのFの後半2拍は3度の音(A)を泣きのチョーキングで出すのですが、左指がつっかえたのかぐちゃっと音が途切れました。
いつものUltimate Arcangelじゃなくて違和感があったのかと弁護側にまわりつつもちょっと残念でした。もしかすると後半Gの方だったかもしれませんが、いずれにせよソロでミスっています。

市販されているFlying Angel Fantasia

M3 FLOWER REVOLUTION

TakamiyのギターはESP STREAM-GT CTM EXHIBISHON
坂崎から「アリーナの皆さん、スタンドの皆さん、最後までよろしく」とフリがありました。
坂崎が元気な声になっていまいした。この曲のボーカルも安定していました。
Takamiyはステージ前方上手での演奏でした。冒頭からボーカルが力強く感じられました。

M4 Over Drive~夢よ急げ

TakamiyのギターはESP Stained Glass
私がファンになった2016年ごろはこのギターを多用していた印象があります。
坂崎は黒いTerry’s Terryでした。

M5  Over the Rainbow〜Masquerade Love

TakamiyのギターはESP Stained Glass
イントロのOver the Rainbowはワウを踏みまくりでした。
坂崎はTerry’s Terry No.8でした。

M6 霧のソフィア

TakamiyのギターはPAUL REED SMITH CUSTOM24 ブルーバースト
ブルーバーストのPRSでした。?
てっきりMy Truthでよく使うプライベートストックと勘違いして確認を怠りました。
よく考えると色が全く違います。指板のインレイは鳥があしらわれていました。

帰京し高見沢俊彦GUITAR COLLECTION 500で確認したところ、
掲載はなく、その後に発売されたPLAYER誌、ヤングギターにも出ていません。
現場で見たのは、鱗のような木目が見えるシースルーブルーの塗装で、
形はカスタム24でした。(2023年元旦追記)

M7 今日のつづきが未来になる

Takamiyのギターは1969 Stratocaster Relic
22フレットのストラトになった影響なのか、1音足りず、慌てて2フレット進めるシーンがありました。1番と2番の間は素早いチョーキングで回避していました。間奏終わりはスライドで。Takamiyも慣れているようで音的にはセーフだと思います。このまま音源化されてもわからないでしょう。
本人の代わりに弁明すると、ウクレレからギターに持ち替えたようなわかりやすい変化ではなく、視覚的に微妙に異なり、厄介な感じなのです。
冒頭の単音弾きはフロントピックアップでした。

愛蔵版 高見沢俊彦GUITAR COLLECTION 500 プレーヤーコーポレーションから

M8 My Life Goes On

TakamiyのギターはSQUIRE George Harrison Printing Guitar Replica
坂崎のボーカルが絶品だと思います。声質はもちろん、猫が出てくる歌詞がハマっています。
一方のTakamiyですが
ソロ終わりが前曲同様2フレット分足りず、慌てて高音側にスライドしていました。これはリカバリーが遅れたため少し目立ちました。
とは言え、リスク軽減と称して24フレットのESPの最新ギターやエンジェルで演るのは興醒めなので難しいところです。
夏以降初めての演奏とのこと。今にぴったりの曲とTakamiyが自画自賛していました。

M9 天地創造

Takamiyのギターは御神木 剣
武道館同様、大仰なタイトルと紹介されました。24日の武道館もそうでしたが、イントロの3拍子のアコギフレーズがアルバム音源とは少し違っていました。メロディーは同じですが、F,Gと上がっていくところで、Gを半拍早く食い、アドリブっぽいフレーズが入るといういかにも坂崎らしい感じでした。

M10 DNA Odyssey

TakamiyのギターはESP ARROW 青
ギターソロの途中でコーラスがかかり位相が微妙に変わるのですが、ストラトとは違った音の変化のように思いました。
つまり、Takamiyのばあい、曲によってアンプやエフェクトがあらかじめ決まっていて、ギターはガチャなのです。フェンダーのギターを使うときはデラリバなどといった発想では決してないのです。

M11 風の時代

TakamiyのギターはESP Flying Angel Fantasia
どうしてもイントロや間奏のギターがいまいちな感じがします。具体的にはリズムが走り気味でどこかが半音ずれている感じです。多くの人がそう感じているに違いないと思います。
秋ツアーから合計4回生で見て原因がなんとなく見えてきました。アルバム音源はある程度耳コピしているので、現場で見た感じを後日再現してみようと思います。

アルバム音源のコピー 最後のチョーキングが半拍遅れてますが私のミス
ライブでの聞こえ方を再現

半音移動と全音移動を2回繰り返すのですが、ライブでは2回目の全音移動が半音移動になっている気がします。難しくないのですがこんがらがります。
スクラッチはアルバムと違いライブでは上記音源のように入ります。

M12 愛という存在

Takamiyのギターは御神木 SNAPPER
何と言ってもボーカルの力強さだと思います。ギターのボディーを顔の近くまで抱き上げるような余裕はなく本気で歌っているのが伝わってきます。アルバム音源の豪華なストリングは省略され、エッセンスだけがシンセで再現されていて、2番からはエレキのクリーントーンのコード弾きが入るなど、ロック寄りなアレンジです。アルバム音源がいかにふんわり柔らかいかがよくわかります。

ちなみにですが、後奏のギターソロは、
1弦12フレットE、11フレットE♭のさらにオクターブ上を2回使います。1回目は22フレットをチョーキングすれば出ますが、2回目はEディミニッシュの分解コードを8分音符で弾くので24フレットのギターが必須です。
終盤でEmペンタトニックの16分3連符になる部分はハンマリングとプリングではなくオルタネイトピッキングで全音弾いていました。

愛という存在の後奏ギターソロのタブ譜
22Fのチョーキングと23Fを使う
愛という存在の後奏ギターソロのタブ譜
全部オルタネイトピッキングで弾く

アンコール1

M13 WIND OF TIME

Takamiyのギターは派手なEric Clapton Cream Peinted SG Replica (335テールピース)
金属的な電子ドラムのフレーズが流れ会場がどよめきました。そのままブルージーなハモンドのコードトーンが流れ、止まった瞬間ピアノの重低音のリフになりました。「アレンジがちゃいまんねん」と多くの人が思ったことでしょう。
マイナーコードとディミニッシュが主体の進行の中、ブルージーなハモンドが印象的でした。
随所にワウを使ったギターの音が強烈で圧巻の演奏でした。
このライブの目玉と言って良いでしょう。
照明も含め、70年代のプログレを意識した演出でした。
Takamiyのギターですが、GUITAR COLLECTION500に掲載されいるものとテールピース、エスカションの仕様が異なるので別物だと思われます。

M14 Funky Cat

TakamiyのギターはESP ドラえもん(タケコプター非搭載)
アコギを弾かない坂崎は巨大招き猫の顎をくすぐったり、パンチをしていまいた。

M15 Sweat&Tears

Takamiyのギターはゴジラ
今年52回目とフリがありあました。

アンコール2

M 16 Circle of Seasons

Takamiyのギターは000-28

M17 Pride

TakamiyのギターはRELISH Jane 

アンコール3

M18 Count Down 1999

TakamiyのギターはO.Z.Y FA-Ⅳ Mat Red/Black
個人的にはあまり馴染みのない曲だったこともあり驚きました。来年はハード、メタル路線になるのでは?と思わせられます。とても嬉しいことです。

会場内撮影ですがご容赦を

勝手に総括すると、セットリストのうちTakamiyがアコギを弾いたのはCircle of Seasonsだけ。WIND OF TIMEやDNA Odysseyなどハードかつプログレッシブな選曲で固められたステージででした。その象徴として3回目のアンコール、2022年最後に演奏されたのはCount Down 1999でした。

また、Takamiyはエレキギターを頻繁に交換し、数えてみるとこのライブで13本を使用しています。1回のライブでエレキを1人で13本使うギタリストが他にいるでしょうか。「物に縛られず生きよう」と自ら歌う楽曲の説得力はどうなるのでしょう(笑)。

坂崎はブラックのTerry’s TerryとNo.8をメインで使っていました。ブラックのほうはあまり見たことがありません。ボディーのバインディングはアバロン貝でした。
帰京し坂崎のギター本「音楽館」を確認しましたが掲載されていません。(2023年元旦追記)

桜井はFunky Catで赤いESP、Sweat&Tearsでナチュラルのプレベを使っていました。
小さなホールほど音の違いが感じられませんでした。
キャビネットはトレイスエリオットではなく、TC Electronicのものをスタックして使っていました。

坂崎が2022年の〆と言っていましたが、前日に帳簿を閉じ確定申告の仕訳を始めた私にとってもまさにリアリティーのあるお言葉でした。

坂崎やTakamiyは今年買ったギターの減価償却をはじめるものと思います。家事按分とかどうなっているのだろうかと想像してみると、坂崎は家用のギターもラジオのDJで使ったりしているようなのでほぼ仕事用として減税の対象になるのではと思います。

バカな私は夏の終わりに夢番地の有料会員枠でチケットを取ったあと、都内から大阪に行く交通手段、ホテルの手配をすっかり忘れていました。

12月中旬になり、時すでに遅しとはこのことで、午前中の新幹線は全滅。ぎりぎり間に合う時間のグリーン車しかなく、ホテルはお値段異常になっていました。年末のホテルがこんなに高いとは。。。
(28日まではそうでもない感じでした)

旅雑誌付きのグリーン車 アイスは別売り

結局チケット代の6倍以上もの移動コストがかかり半泣き状態ですが、それをはるかに上回る価値のあるライブでした(と思うことにしています)。

帰路寄ったBIG BOSS京都店で勝手に撮影

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