坂崎がDJを務めるラジオ番組「K’s TRANSMISSION」にアルフィーインフォメーションというコーナーがあるのですが、つい最近そこで「春ツアーのチケットが取りづらい状況」という旨の発言がTHE ALFEEのマネージャー氏からありました。
これは意味深な発言だと思いませんか?
ちょっと冷静に考えてみると、マネージャー氏も坂崎もチケット争奪戦に挑んでいるわけでもないのになぜ「取りづらい」と言えるのでしょうか?不思議な話です。坂崎の友達がチケットを取れなかったからでしょうか?
実は、その発言は客観的な事実に基づいているのです。この記事を最後まで読めばご理解いただけると思います。
知名度が高くファン層も広いTHE ALFEEが2000人規模の市民ホールや県立会館でライブをやるのですから、そもそも彼らのライブのチケットを取ることは大変なことです。
この記事では、チケットを取れる可能性が確実に上がると言える事柄を紹介します。私も実践していて、2022年の夏、冬そして今回、2023年の春ツアーのチケットを入手できました。
結論をまとめると、
先着受付の一般発売は
■決済やシステムに阻まれた人のチケットを狙う
先行抽選のばあいは、
■イベンターの有料会員になる
経済的に余裕のある人は
■リセール業者から買う(高額な場合も)
という感じになります。
ひとまず、
私も成功した「決済やシステムに阻まれた人のチケットを狙う」という項目を重点的に説明します。
が、しかし
イープラスのサイトにあるイベンター向けの出品方法などを読み解いてみると、
最終的な結論としてはイベンターの有料会員になることがベストな投資だと断言します。
先着受付の一般発売
休む=減収が宿命であるフリーターの私は、先の予定を立てるのが意外と難しく、公演日が近い「先着順の一般発売」で買うことが多いです(地方公演はこれで買えます)。
しかし経験上、関東周辺の公演は先着の一般受付では買えないことが多いです。
しかし、奇妙なことが起きました。
一度諦めたチケットが10分後に・・
それは2023年3月。とある関東地方の公演の先着受付の一般発売日のこと。
先のことが読めない私は先行抽選受付は一切申し込んでいませんでした。そうした中、そのライブの日の午後は空けられそうだと判明したためチケット入手にチャレンジしました。
しかし、
午前10時1分台、状況としては全くつながらないままあっけなく「予定枚数終了」の表示。瞬殺すぎるというのが率直な感想です。ほとんど相手にされていない感じでした。
諦めて画面を放置したまま台所でインスタントコーヒーをお湯で解いて、「仕事でもするか」とMAC BOOKの前に戻ってきた10時11分ごろ、「予定枚数終了」の表示はなぜか赤字の「受付中」になっていたのです。
何かの間違いでは?と目を疑いつつ、反射的に「申し込む」のマイクロコピーをクリックすると、画面がうっすら白くなり中央でドットのグラフィックが円形状に回りはじめました。
「まさか!」購入が現実味を帯びてくる実感がこみあげてきます。その間2秒ほどでしょうか、
白濁した画面から支払い方法、受け取り方法の選択画面に到達し・・
そこから先は果たして、
興奮しました。今でもはっきりとその画面の遷移を覚えています。
なぜこのようなことが起きたのか?わかる範囲で調べてみました。
「戻りチケット」
どうやら、一般発売で奇跡的に繋がったものの決済のカードに不備があったり、購入中に電波が途切れるなどで購入まで完走できなった人の分がその場で他の人に販売されるのです。
「戻りチケット」や「復活」「放流」などと言われているようです。
チケットを売る側の業者からのアナウンスはありませんが、10時11分ごろに再び「受付中」となり購入できた経験から考えても間違いなさそうです。
午前10時発売なら、10時30分くらいまではチケット争奪戦の時間をとったほうがよさそうです。
当日以降もある「戻りチケット」
以前、大阪城ホールのチケットを購入した際、カードで決済したと思っていたら実はコンビニ決済を選択していて、払わないまま期限を迎えてキャンセルになってしまった経験があります。
有料会員の枠で購入したこともあり、翌日に夢番地に電話してみましたが、担当者は心を鬼にして私に「無理です」と伝えてくれました。
ダメもとで電話したつもりでしたが伝えるほうも腐心したことでしょう。
私が買う予定だったそのチケットはどうなったのか?
イープラスの場合、これも一般販売の期間中にタイミングを見て売り出されると明記されています。
要するに
大事なのは決済期日です。それまでに支払いが行われなかったチケットは必ず売りに出されます。
その決済期日ですが、
下の写真は3月27日の午前10時ごろにイープラスで申し込んだものですが、2日後の29日21時が支払い期限です。
イープラスの場合、申し込みから2日後の夜が支払い期限と言ってよさそうです。
では、支払いが行われなかったチケットが29日の21時に即座に売り出されるか?と言えばそうではなさそうです。
支払い期限までに決済がなかっがチケットは即時でなく、一般販売の期間中のどこかのタイミングで売りに出されるのです。
ネット上の情報だと売りに出されるのは「一般発売日から4日後」としているものが多いです。おそらく正しいのでしょうが、あくまで公式な発表ではありません。
幸いにしてイープラスのチケット発売の開始時間は午前10時に統一されています。
つまり、
一般発売日の2日後から1週間は毎朝10時ジャストに当該の販売ページをチェックする!ということが、チケット入手に一歩でも近づく方法となります。
運がよければ「受付中」になっているかもしれません。
先行受付の一般発売 必勝法
まとめると
■「予定枚数終了」になっても30分くらいはねばる
■しばらくは毎日午前10時に当該ページをチェックする
一般発売の期間が長いことには意味があるのだと初めて知りました。
と、ここまで書いておいて言うのも恐縮ですが、
実は、イープラスのHPにはチケットの売り主であるイベンター向けの説明も明記されています。それをじっくり読むと、人気チケットは何かしらの先行の抽選受付で買わないと手に入れることは難しいことが客観的に分かるのです。
つまり、はっきり言ってイープラスにとってもイベンターにとってもTHE ALFEE関係者にとっても、先着の一般発売で売るメリットは少ないと断言できるのです。
これについては詳しく後述します。
抽選による先行受付
抽選回数を増やすことがすべて
抽選受付は神頼みしかないですが、
一部の公演は年会費を払って会員になれば申し込みの回数を増やすことができます。必然的にチケットゲットの可能性が高くなります。
中国地方に実家がある私は、帰省ついでに大阪などで確実にライブを見たいので「夢番地OASiS会員」になっています。大阪城ホールの公演は2017年~2018年 2022年と3回とも有料会員枠でチケットを取りました。
個人的な話になりますが、初めて動くTHE ALFEEを生で見たのは2016年暮れの大阪城ホールでした。
夢番地OASiS会員
年会費3000円の有料会員枠のチケット販売があるイベンターです。
少し紹介すると、
OASiS会員枠のチケット受付はイープラスを利用しているのですが、実にうまくできています。
例えば、2023年6月のフェスティバルホール公演の受付スケジュールだと、
■イープラス一般PG受付の結果確認
→3月23日の13:00から
■OASiS会員枠の受付
→3月25日の23:00まで
ということは、イープラスの落選を確認してOASiS会員枠に申し込める(猶予は2日間)
■OASiS会員枠の結果確認
→3月28日の13:00から
■イープラスのプレオーダー受付
→3月29日の23:59まで
ということはOASiS会員枠の落選を確認してイープラスのプレオーダーに申し込める(猶予は2日間)
つまり、イープラスの2回の先行販売に加えて純粋に1回分のチャンスを得ることができるのです。
年会費が3000円かかりますが、夢番地は大阪、広島、岡山とあり、2023年の春だけでも6公演が該当します。つまり6回分、申し込むチャンスが増えることになるのです。秋冬も合わせると年間10公演ほどでしょうか。単純計算で1公演あたり300円ほどで抽選のチャンスが1回増えるのです。
注意したいのはチケット発売の直前に会員になってもダメで半月ほどの会員資格期間が必要なようです。
あと、OASIS会員枠のチケット販売はイープラスを利用しているので、OASiS会員枠か通常のイープラスの枠のいずれかでしかチケットを購入できません。OASiS会員枠で当選したら、同じ公演はイープラスで申し込めないです。
ちなみに私は、2023年6月の大阪公演も、夢番地OASIS会員先行でチケットを取ることができました。
先着受付の一般発売は誰もメリットなし
一般発売だとこうなる
有料会員になれば受付回数を増やせることは分かって頂けたと思います。現実的にはこれが最善と言えます。
つまり殺到する人気公演の一般発売でチケットを入手できる確率は極めて低いと言えるのです。
どういうことかと言うと、
例えば、川口リリア公演の1700枚のチケットすべてを
先着受付の一般発売の方式で売りに出したとします。
そうすると、
イープラスにとっては
■プレオーダーの手数料(1枚220円〜550円ほど)を購入者から取れない
→1700枚全部を手数料ありのプレオーダーで売った時より最大で935000円の売上減です
イベンターやアーティストにとっては
■買えなかった人を含めた総申し込み数が分からない
→その公演がどれくらい人気なのか?需要はいかほどか?が不明に
(売れたのが1700枚以下だったら分かるが・・)
購入者にとっては
■よくも悪くも一発勝負で公演に行けるか否かが決まる
■発売時にアクセスできる状況と環境にいなければ絶対に買えない
唯一いいことを挙げると、
■チケット代とシステム利用料、発券手数料だけで買える
→つまり最安で購入できる(最大で550円の差ですが・・)
THE ALFEEのばあい、7920円か8140円の違いです。
この記事の冒頭で、「春ツアーのチケットが取りにくい状況」ということをTHE ALFEE側が言っていると紹介しました。これは、応募総数が全てわかる抽選受付だからこそ把握できる状況なのです。先着の一般発売では無理です。
つまり、先着の一般発売というのは、
アーティスト側、イベンター、チケット業者、購入者にとってメリットはほとんどないのです。
そして、一般発売で売れ残ってしまった場合は、もう売りさばくチャンスがありません。業者側にとってはいかに先行販売で在庫を無くすかが勝負だと言っていいでしょう。
そう考えると、一般発売で売りに出されるチケットは限られた数になっていることが想像できます。下手するとプレオーダーのキャンセル分のみという状況もあり得るのではないでしょうか。
一番現実的な話だと、イープラスにとって、チケットをシステム利用料と発券手数料の上乗せだけで買われてしまっては純利益はかなり少なくなるのではないでしょうか。手数料が上乗せできる先行抽選発売で全部売りたいことは絶対に間違いありません。
以上を考慮すると、
一般発売で買えるのは奇跡に近いレベルだと思います。賢明な人なら土曜日の朝に予定を変更してまで頑張る必要はないと考えるでしょう(やるなら30分は粘ることが大事)。
座席面でも一般発売はメリットなし
先述の通り、業者側は先行販売で売り切りたいというのが本音と言えます。
一般発売に「いい座席」なし
これを踏まえて、イープラスのHPに掲載されているイベンター向けの
プレオーダーのガイドを見ると・・
様々な状況を把握できるのですが、
大雑把に言うとプレオーダーというのは
イベンター側が売りたい座席を登録し、イープラスがそれを販売するシステムです。つまり、どの席をプレオーダーで売るかor一般発売で売るかはイベンターが握っているのです。
つまり、
プレオーダーの場合、すべての座席から選ぶのではなく、
イベンターがあらかじめ登録しておいた座席の中からから抽選で選ばれるのです。
繰り返しますが、
イープラスもイベンターも、なるべくプレオーダーで売り切りたいわけです。
なので、前列や中央寄りなどの「いい座席」をプレオーダーに割り付けるのは当然のことです。
プレオーダーで購入してもらえれば手数料が上乗せされるし、応募総数が把握でき、次回同会場で開催するかの判断材料となります。
そういった観点から考えても、われわれ消費者としては
一般発売に賭けるのではなく、プレオーダーのチャンスを1度でも多く作ることが大切なのです。
なぜ「取りづらい状況」とわかるのか
抽選発売は買えなかった人の数もわかる
THE ALFEEで言うと、
「一般PG先行」や「先行WEB抽選」「プレオーダー」など1公演で複数のプレオーダーのチャンスがあります。
ということは、
その度に何件の応募があったかということが正確に割り出されているのです。つまりTHE ALFEEといえど常に大きなプレッシャーにさらされていると考えられます。「チケットが取りづらい状況」というのはTHE ALFEEにとっては好ましい状況と言えるでしょう。
イープラスは、抽選販売をすれば応募総数が分かりその公演の人気のバロメーターが測れるということを、イベンターに対して大きくメリットとしてはっきり提示しています。
ということは坂崎もマネージャー氏も正確な倍率をきちんと把握していると言っていいでしょう。
というか、ものすごく気にしているに違いありません。
応募総数が売り出し枚数より少なかったらライブの規模やツアーの縮小を検討せざるを得なくなります。そういった指標が毎回客観的に示されるというシビアな世界なのです。(昔は○○分で完売とか言っていましたね)
この記事の冒頭で投げかけた質問の答えはこういうことなのです。
抽選の倍率が高いことはバンドにとって健全なことですが、あえてラジオで「取りずらい」というということは相当高い倍率なのだと思います。
全滅したら
抽選に外れ続け、すべての受付が終了した場合の対処です。
金に糸目をつけなければほぼすべての公演に参加できる権利を提供する市場が完成しています。
チケット流通センター
チケットの個人売買を支援するサイトです。ここにはほぼ全公演のチケットが登場しますが、定価以下のものは皆無で、土日の関東、特に都内の公演で前方の席だと1枚10万円とかもあります。はっきり言ってマイルド化したダフ屋です。
唯一、まともだなと思うのは、同じ公演なら1階前列と2階後列の席で値段が違うことです。
前者と後者が同じ値段で売られていたらどっちを買いますか?という話です。
(2階後列が定価より安いわけではありませんが)
1万人規模の会場でも最前列と立ち見が同じ値段の正規販売とはその点が大きく異なります。
ここまで読まれた方はお分かりだと思いますが、先行抽選の座席はランダムに決められているわけではありません。主催者はいい座席とそうでない座席を格付けしているのですから。
それはさておき、
THE ALFEEで検索してざっと見渡すと平日の公演のチケットが多く出品されています。
突然行けなくなってしまう人が多いのでしょう。相場は定価の3倍弱といったところでしょうか・・
土日の公演となると定価の4倍程度では買えないものが殆どです(3万円スタート)。したがってここで買うのは最終手段と言っていいでしょう。「そこまでしてまで」とどの金額の時点で思うかだと言えます。
「その値段でも買いたい」という市場原理が働いているのでしかたありませんが、出品して売れた人は相当な粗利を得ていることになります。あと、5万円の値段をつけておいて売れなければ自分でライブを見るといった利用方法もありでしょう(腹立たしい)。
つまり、
不正転売ではないと思いますが、転売は転売です。一考が必要な場面だと思います。
注意したいのは、購入したチケットが出品者からの配送となる場合は、そのチケット届く時点で在宅していないといけないことでしょうか。
「塗りつぶしあり」だと
ちなみに、チケットに記載された氏名を塗りつぶした「塗りつぶしあり」というチケットが売られています。おそらく、買主に個人名を明かしたくないからだと思います。
この、「塗りつぶしあり」のチケットですが、
THE ALFEEのはあい、
2022年に私が参加した10本のライブ(春3、夏2、秋3、冬2)では、入り口でチケットに記載された氏名と、免許証などの本人確認書類を照合する作業はありませんでした。モギられて即入場です。
つまり、今のところ、どんな氏名でも塗りつぶしさんでも入れるようです。
ただし、
あくまですべて自分の名前の入ったチケットで入場した私の経験に基づくものです。。。
客観的な事実としては、本人確認をしない以上、塗りつぶしだろうが、違う人の名前だろうが、本人だろうが関係ないと言うことができそうです。いまのところ、「本人確認をする」というアナウンスはありません。
これについては、ファンクラブサイトにチケットのやり取りをする掲示板があることなどを忖度して容認しているのでしょう。従って2023年の春も同じだと思います。
ポイントは、ガイドラインに「本人確認をします」と記載されているかどうかです。
納得のいく諦め方
最後に、
個人的にはどうしても行きたいという公演があるわけでなく、1ツアーの序盤、中盤、終盤でそれぞれ、1回でも見られれば御の字といった感じだと思っていたのですが、去年11月、坂崎のコロナ感染で公演が中止と延期になったことを機に、ある考え方が芽生えました。
つまり、
THE ALFEEと言えどツアーが突然なくなってしまう可能性もゼロではないということを広島、山口のチケットを買っていた私は身に染みて感じたのです(写真は広島公演延期日当日)。
考えたくもないですが「あれが最後だった」「あの時見ておけばよかった。。」と実感する日が来ない保証はありません。必ずきます。
「春ツアーのチケットが取りづらい状況」というのは「今見ておかないと・・」という意識が知らず知らずのうちに芽生えている人が多いからなのかもしれません。
最終的な結論としては、ただ当選を祈るだけではダメで、ある程度の戦略と予算の計上が必要だと思います。それを講じた上でチケットが取れないのなら潔く諦めがつくでしょう。
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