THE ALFEE 風の時代・冬 武道館 24日

THE ALFEE

2023年12月24日のクリスマスイブに東京・日本武道館で開催された
THE ALFEE 2023 Winter Genesis of New World Final 風の時代・冬」のセットリストとTakamiyや坂崎が使ったギター、サウンドなどを目視で確認できた範囲でレポートします。

(追記)きのうの公演から坂崎のD-45が2台ある疑惑が私のなかで湧き上がっていたのですが、坂崎のラジオ番組にメールして本人に直接聞いてみたところ、読んで頂けました。「鋼の騎士Q」はD-41とのことです。(本来はその番組を聞けない地域に滞在しているのですがラジコプレミアムで確認しました)。

きのうとの違いは

「Arcadia」が「ヤマト」に、アンコールの「恋の炎」が「聖夜」に変わっただけでした。オープニングもきのうと同様で春ツアーの曲でした。

しかし、最後の最後、アンコール3で、Takamiyと亡くなった谷村新司さんの唯一の共作「天使の伝言」がアルフィーアレンジで演奏されまました。谷村さんが歌唱するオリジナルよりも推定で2音高いキーで、作曲したTakamiyがボーカルを担当。そしてさらに終盤はALFEE的な転調をするので、もはや谷村さん作詞のALFEE楽曲と言って良いかと思います。

さらに、Aメロのバックではプリングを多用したEm D Gの坂崎ぽいアルペジオが聞こえました。
(半音下げのNo8に1カポと推定)

秋ツアー終わりから武道館までの限られた時間とリソースをこの曲のリハに投じたのだと思います。

あと、きのうと比べてコントが大幅にブラッシュアップされていました。坂崎の毛根を調べる虫眼鏡が新たに登場し、「頭以外の場所に毛が生えている」と桜井が判定するストーリーでした。くだらなすぎです(笑)。

本編

M1 ジェネレーション・ダイナマイト

TakamiyのギターはFlyng Angel Fantasia
坂崎のギターはTSK Midnight Navy
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1966

M2 風の時代

TakamiyのギターはFlyng Angel Fantasia
坂崎のギターはTerry’s Terry ネック 黒ボディー
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1964

M3 AUBE ~新しい夜明け

TakamiyのギターはESP Stained Glass
坂崎のギターはYAMAHA APX-W Custom (ガットと6弦)
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1964

落ちサビでいきなり転調するのですが、坂崎は直前でアコギ側のカポをずらし、落ちサビ終わりでガット側のカポを1つあげていました。曲芸レベルです。

M4 英雄の詩

TakamiyのギターはESP Stained Glass
坂崎のギターは Terry’s Terry TMJ-051KS
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1964

きのうのほうが桜井のボーカルが良かったです。

M5 THE AGES

TakamiyのギターはE-Ⅱ Flyng V
坂崎のギターはTSK No.8 Aged
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1964

冒頭のDのベント音で春ツアーを思い出します。

M6 自由の値〜シュプレヒコールに耳を塞いで

TakamiyのギターはD-45
坂崎のギターはD-45(ヘッドの手前にストラップ)
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1966

坂崎のD-45は半音下げのドロップDチューニング

M7 鋼の騎士Q

TakamiyのギターはGIBSON Les Paul Standerd
坂崎のギターは別のD-41(3カポ ノーマルチューニング ネック根元にストラップピン)
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1964

下記のリンク先の記事の写真で、坂崎が弾いているのがこのD-41です。あと、Takamiyの写真は次曲のGLORIOUSです。そして桜井は本編衣装を着用してノーマルチューニングでB♭、E♭を押さえて歌ってるとう状況証拠から転調後の「AUBE」か「鋼の騎士Q」だと思います。

THE ALFEE「これからも自分たちだけの道を歩んでいこう」奇跡の初回公演から40年──100回目の日本武道館 完全ライブレポート公開 | Daily News | Billboard JAPAN
1973年の結成以降、日本で最も数多くのライブを開催してきたロックバンド(グループ最多公演記録保持

M8 GLORIOUS

TakamiyのギターはGIBSON Les Paul Standerd 78
坂崎のギターはD-28(半音下げ)
桜井のベースはFender Jazz Bass 1966

Takamiyは最近この曲が沁みるそうです。

アコギの響きが、ジャカジャカという感じでとても良かったです。

M9 組曲: 時の方舟

TakamiyのギターはESP Venus Angel
坂崎のギターはTerry’s Terry Hobo’s Special
桜井のベースはFender Jazz Bass 1964

冒頭のアコギの音を聞くだけでD-28よりも遥かに繊細なことがわかります。コード進行はC♯mとDmを繰り返していると思います。

M10 宇宙戦艦ヤマト2009 Rock Version

TakamiyのギターはESP Ultimate Arcangel
坂崎のギターはTSK Midnight Navy
桜井のベースはFender Jazz Bass 1966

本編できのうと違うのはココだけでした。

この曲を聴くと何年か前の幕張メッセの公演を思い出します。花火大会?があってすごい人出だった記憶があります。

M11 Count Down 1999

Takamiyのギターは新ギター Flyng Angel Fantasiaの黒版?
坂崎のギターはバスカリーノ
桜井のベースはFender Jazz Bass 1966

Takamiyのギターですが、Flyng Angel Fantasiaの黒バージョンであることは間違いなさそうです。ただ、ヘッドの先端が刀のように細いFlyng Angel Fantasiaに比べて丸い印象です。

M12 悲劇受胎

Takamiyのギターは新ギター Flyng Angel Fantasiaの黒版?
坂崎のギターはTSK Midnight Navy
桜井のベースはFender Jazz Bass 1964

間奏の坂崎は A B Cのコードをディミニッシュで弾いている感じですが、オリジナルのスパニッシュなソロのほうが私は好きです。全般的に簡略化されたアレンジだと思います。

アンコール1

M13 LONG WAY TO FREEDOM

Takamiyのギターは 宙吊り→スタンドマイク→ハンドマイク
坂崎のギターはTSK Midnight Navy
桜井のベースはFender Jazz Bass 1966

曲前に聞き慣れないメロディーがかなり長く流れましたが、多くの人はこの間 Takamiyが何を準備しているかわかったはずです。

Cのキーに置き換えるとドレミファソードーのメロディーが延々と続く感じです。この単調なフレーズの中、飛翔の準備が進んでいるのです。

M14 聖夜 -二人のSilent Night-

TakamiyのギターはESP Ultimate Arcangel
坂崎のギターはTerry’s Terry Hobo’s Special
桜井のベースはFender Jazz Bass 1964

M15 星空のディスタンス

TakamiyのギターはESP GODZILLA
坂崎のギターは Terry’s Terry TMJ-051KS
桜井のベースはFender Jazz Bass 1964

きのう同様「今年何回やったかわからない」「テレビもこれしかやってない」というフリでした。

アンコール2

M16 府中捕物控

Takamiyのギターはマンドリン
坂崎のギターはTerry’s Terry ネック 黒ボディー
桜井のベースはFender Jazz Bass 1964

冒頭のアコギのストロークがメジャーコードで、マンドリンのメロが始まると同時に転調してマイナーコードになるのがなんともたまりません(GからCmになります)。

M17 SWEAT & TEARS

TakamiyのギターはGIBSON Richie Faulkner Flying V Custom
坂崎のギターはTSK No.8 Aged
桜井のベースはプレシジョン

1番のAメロをTakamiyがパワーコードを弾きながら、坂崎がEadd9のオブリガードを入れるだけの演奏で歌った後にいつもの感じで始まるアレンジでした。客電を点灯しステージの照明も不変の明るいままの状態でした。

アンコール3

M18 天使の伝言

TakamiyのギターはESP Prince Angel?(ギター本は事務所 年明けに確認します)
坂崎のギターはTerry’s Terry No.8
桜井のベースはFender Jazz Bass 1964

亡くなった谷村新司さんとTakamiyの唯一の共作と紹介がありました。

いきなり転調するサビはROCKDOM -風に吹かれて-のリフレインと同じコード進行で(たぶんD F#m)、リズムがボレロのアレンジでした。クリスマスぽくてとてもいい曲でした。

YouTubeでオリジナルの動画が視聴できます。谷村新司さんはCmで歌い始めてサビでAに転調する進行でした。THE ALFEEのアレンジだとFm→Dの運指で坂崎のギターからすると半音下げなのでEm→C#のキーでTakamiyは歌っていたと思います。つまり、オリジナルより2音も高く、別曲と言っていいほどです。

あと、エレキのバッキングの音程が外れているとみられる箇所が複数あったように思います。

それはさておき、

名古屋公演の次の日に行われたお別れの会のぶらさがりインタビューで、「ちんぺいさんの意志を引き継ぐ」とTakamiyが派手な喪服姿で言っていたのをたまたまテレビのニュースで見ました。Takamiyはまさに有言実行した形です。

「残された者はとことん意志を引き継いでやっていく」と演奏前に力強く語っていました。

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