Takamiyの奏法~ピックアップの選び方

THE ALFEE

TakamiyことTHE ALFEEの高見沢ですが、エレキギターを演奏中、ピックアップセレクターを頻繁に操作し、主にフロントとリアを切り替えます。市販のライブ映像で確認できるので、お気づきの方も多いと思います。

出典:1988秋ツアーパンフレット エイトデイズ

私のように、エレキギターの音色や奏法ばかりに特化してオタク的に視聴していると、Takamiyのピックアップ選択にはある一定のルールがあることが見えてきます。

そのルールとは、原則的に

低音域はリアピックアップ(ブリッジ側)
■ハイフレットの高音域はフロントピックアップ(ネック側)
低音域をリアで弾くことを優先し、戻せない時は高音域もリア

ということになります。
ポイントは、3つ目の「戻せない時は高音域もリア」です。例えば、ソロ終わりですぐにバッキングを弾かないといけない時はずっとリアで弾きます。以下で具体的に解説します。

星空のディスタンス

ライブでの「星空のディスタンス」の間奏を例にとると、

■ソロの最後は2弦21フレットのチョーキング
■間髪入れずの次の小節の頭で6弦3フレットのバッキング

エレキギター演奏時における左手の最大移動距離に近い動作となり、この間にピックアップセレクターを操作するタイミングはありません。というより、普通に弾くこともなかなか難しい感じです。

こうした時、フロントとリアのどちらで弾くかというと、答えはリアです。
このパターンは非常に多いです。

Rockdom-風に吹かれて-

1986年発表の「Rockdom-風に吹かれて-」ですが、

ハイポジションでの間奏ソロの真っただ中、さらに高音域に移動するタイミングでピックアップをフロントにします。動画の2:51秒あたりですが、このタイミングでしかフロントにできなかったのだと思います。

そして、ソロが終わった瞬間にものすごいスピードでピックアップをリアに戻します(動画の03:03)。「戻せない時は高音域もリア」という原則に勝利した瞬間であり、低音のパワーコードは意地でもリアピックアップを使うというこだわりが感じられます。

Takamiyは基本的にリアピックアップの音を重視していると言ってよいかと思います。

こちらの番組でTakamiyが演奏した四星球の楽曲もソロはフロントでした。

Takamiyの音作りの基本を分析しています。

ピックアップを頻繁に切り替えながらGIBSON Les Paul Standerd を弾くTakamiyはこちらです。

下記の記事ではフロントで弾いて再現しています。

ちなみにですが、ギターの神様、エリッククラプトンは低音域、高音域とも基本的にずっとフロントを使います。「Forever man」などハードな曲で高音域も含めまれにリアを使います。Takamiyとは完全に逆です。

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