BOSS GT-1のペダルでワウを使いたいのだけどやり方がわからないと思っている人は実は多いのではないでしょうか?
GT-1には、スイッチやペダルに「アサイン」という機能があります。
本体の「CTL1スイッチ」や「エクスプレッションペダル」と言われるフットペダルに任意の機能を割り付けることができるのです。
このアサイン機能を使うことでGT-1の音作りは成立する言っても過言ではありません。
例えば、ワウペダルを使いたければエクスプレッションペダルにワウをアサインしないとペダルは半永久的に初期設定のボリュームペダルのままなのです。
つまりアサイン機能を覚えることは必須です。
この記事では
■パッチ内のエフェクトなどをCTL1スイッチでオンオフする
→コントロール・アサイン
■エクスプレッションペダルにワウなどを割り付ける
→ペダル・アサイン
上記2つを写真付きで解説します。
つまり、
パッチ内の個々のエフェクトのオンオフとワウペダルの起動の仕方などが理解できると思います。
これらを理解すれば、ワウをかけるだけでなく、瞬時にチューナーを呼び出せたり、クラプトンの「BADGE」のうようなロータリーエフェクトをピンポイントでかける(応用が必要)など、利便性の向上やサウンドの幅が大きく広がります。
基本的なパッチ作りのやり方がわからない方はこちらをご覧ください。
目の前のCTL1スイッチにエフェクトのオンオフを割り付けてみましょう。
コントロール・アサイン
パッチ内のロングディレイをオンオフ
ソロとバッキングなど、多くの人が行うロングディレイのオンオフをパッチ内でやってみます。
上の写真は私が作ったクリーントーンのエフェクトチェーン画面ですが、
1 0D CLEAN BST(クリーンブースト)
2 PrA TWEED(ツイードアンプ)
3 FX1 SUB DELAY(ディレイ420ms) →オンオフしたい
4 FX2 CHORUS
5 DELAY DELAY(20ms feedback 0)
となっていて「Long DELAY」と命名しています。
ちなみにFX1にはSUB DELAYという簡単なディレイが搭載されていて、本来のDELAYと合わせて2つのディレイを同時にかけられます。
話を戻して、
このパッチでロングディレイをソロの時だけオンにして、バッキングでオフにしたいとなった時、
上の写真で赤丸で囲ったFX1のロングディレイをオンオフすればよいということになります。
しかし、演奏中にかがんで指でオンオフするのは現実的ではありません。
そこで、足で踏めるCTL1スイッチにその役割を押し付けるのです。それがアサインです。
やり方は、
1 エフェクトチェーン画面のまま1のノブを右に回して、CT1を選択します(上の写真)
2 ENTERを押し設定画面に入ります
3 ノブ1を回しFUNCTIONの設定をFX1にする。CT1にFX1が割り付け完了(上の写真)
4 ノブ2を回してTOGGLEかMOMENTを選びます。(上の写真)
TOGGLEだとCT1スイッチでオンオフ、MOMENTだと押している間だけオンになります(重要)。
1から4までを実行してEXITで戻ってみて下さい。下写真のようにCTL1が赤色に点灯しているはずです。CTL1を押すことでFX1のオンオフができます。
TOGGLEの場合、赤く点灯しているCTL1を押すと青に変わり、FX1(ここではロングディレイ)がオフになります。
3のFUNCTIONの設定はFX1からREVERBまですべを割り付けることができます。
つまり、コーラスをオンオフしたい人はFX/MODを選べばよいのです。
CTL1に何がアサインされているかは表示されません。この場合、ロングディレイがアサインされているのでパッチネームを「Long DELAY」にしています。参考にしてください。
実機を触っている人は気がついたかもしれませんが、FUNCTIONにはFX1からREVERB以外の設定があり、それを
CTL1スイッチに割り付けることができます。下記でざっくり説明します。
CTL1に割り付けできる主なファンクション
1 OD SOLO レベル設定画面が登場し、OD/DSでブーストが可能(下の写真)
2 PrA SOLO レベル設定画面が登場し、プリアンプでのブーストが可能
3 PEDAL FX ペダルに割り付けたエフェクトの起動をオンオフする(後述します)
4 TUNER チューナーの起動をオンオフ
5 BPM TAP ディレイ以外も追従するMASTER TEMPOをタップして決める
(BPM90が限界では?)
6 DELAY TAP ディレイタイムをタップして決める
(高速連踏は足がつります)
1と2ですが、
OD/DS、PrAそれぞれで設定したブースターやアンプでブーストされます。しかしオンオフと値の設定はこのCT1のFUNCTIONでしかできないようです(全アンプを確認したわけではないですが、少なくともTWEEDではできません)。
気をつけないといけないのは、
例えばOD SOLOをオンにしたまCT1のファンクションを変えてしまうと、OD SOLOがオンのままパッチに保存されてしまいます。肝心な時のブーストなのでずっとオンでは意味がありません。
なので、上の写真の赤丸で囲った通りSOLOがオンの状態が表示されるのです。繰り返しますが、オフにしたければCT1経由しか方法はありません。PrA SOLOも同様です。
5、6ですが、
重いCTL1スイッチを4分音符以外で踏むのは不可能でしょう。。
以降はLEVELの増減やライトのオンオフなど表示でわかるやつです(省略しています)。
コントロール・アサインのやり方まとめ
コントロール・アサインの手順をまとめると
■エフェクトチェーン画面でCT1を選択しENTER
■ノブ1でアサインしたいエフェクトやアンプなどを選択する
■TOGGLE (オンオフ切り替え)とMOMENT (押した時だけオン)を選択
となります。つまり、
本来はメニューに潜って小さなボタンを押したり、ノブを回さないといけないことを、CTL1スイッチにやらせてしまうのがコントロール・アサインなのです。
続いてペダルへのアサインですが、このアサインの考え方が飲み込めればあとは応用に過ぎません。
ペダル・アサイン
ペダル・アサインは一手間必要
ペダル・アサインの説明です。
ここまで読んだ人は、エフェクトチェーン画面でEX1(エクスプレッションペダル)を選んで、ワウなりベンドなりをアサインすればいいだけでしょと思うはずです。
その通りです。しかし例えば、ペダルにワウを割り付けた場合ずっとワウがオンのままになってしまいます。これを回避するための一手間がどうしても必要になってきます。
例えば、ペダルにワウをアサインする手順は、
1 PDL(PEDAL FX)をワウに設定
2 ESW (EXP SW)をPEDAL FXに設定
上記の2段階となります。厳密に言うとEX1をPDL FX/FVにしなければなりませんが、これは初期設定でなっています。
やり方は、
1 エフェクトチェーン画面のまま1のノブを回して、PDLを選択します(上の写真)
PDLの表示がアイコンになっておらず丸なのはオフ状態だからです。
2 ENTERを押し設定画面に入ります
3 ノブ1を回しFUNCTIONの設定をCRY WAHにする。
これでPDLにCRY WAHが割り付け完了です(上の写真)
レベルの設定もとなりで行います。
4 EXITボタンでエフェクトチェーン画面に戻り、ノブ1でESWを選びます(上の写真)。
これはペダルを強く踏み込んだ時の動作を設定する項目です。
5 ENTERを押し設定画面に入り、PEDAL FXを選択します(上の写真)。
これでペダルを強く踏み込んだ時にPEDAL FXが起動する設定が完了です。
ペダルをギュッと強く踏み込むと上の写真のようにPEDAL FXが点灯します。
この状態では、ペダルはボリュームペダルではなく、ワウなど設定したエフェクトとして機能します。
参考までに、
PEDAL FXのオンオフにESWを使わない方法もあります。
つまり、CTL1にペダルのオンオフをアサインするやり方です。(上の写真)
CT1のファンクション設定画面でPEDAL FXを指定できます。
ペダルの強押しが苦手な人は良いかもしれません。
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