2023年2月25日に放送された「高見沢俊彦の美味しい音楽美しいメシ」のレビューです。
THE ALFEEのメンバーがテレビ番組のMCを単独で担当するのは珍しいと思います。
ご本人も冒頭に「1人でやるのは初めて」と言っていました。
が・・・
初回ゲスト時は本来の意味でMCらしかったのはゲストに「こだわりのバンド飯を教えてください」というフリだけで、TakamiyがMCとしてゲストのエピソードなどを引き出すといったようなシーンが、台本やVTRが用意されているもの以外あまりなかった印象です。
きちんと進行に徹していた感じでしたが、自分のバンドの話に持って行って笑いを取るというパターンが多かったように思います。
もっとSCANDALの話を聞き出さないと・・と思いました。
2組目の四星球の時は少し慣れたのか、なぜ教育大学なのか?どんな免許を持っているのか?など積極的に話を聞き出していました。「売れない時は教員免許を売ろうと思った」というエピソードもうまく引き出していた感じです。
頼もしく感じられてきた矢先・・
四国を中心に活動するユーチューバーが登場したのですが、Takamiyは開口一番「これ誰?」と言っていました。司会であるTakamiyが紹介してくれないと我々も分かりません。
Takamiyは「自分が笑わせないと」という気持ちが強いのと、後輩ミュージシャンから神格化されていて普通にMCをやるのはハードルが高いのではないでしょうか。
セッションで演奏された3曲ですが、
ゲスト2組の持ち歌はTakamiyがギターとボーカルで参戦、最後はTHE ALFEEの「SWEAT&TEARS」を全員で演奏しエンドクレジットとなりました。ドラムとキーボードはTHE ALFEEのサポートメンバーでした。
Takamiyのギターがシンプルなシステムで鳴らされたので、音色を真似たい人にとってはいい機会だったのではないでしょうか。
特に1曲目はクリーンのカッティングだったのですが、THE ALFEEのライブでは2つのキャビネットをパラレル接続して出している音が、ライン直でシンプルに鳴らさたように聞こえました。
スタジオは我々アマチュアが使うようなライブハウスのような空間で、PAスピーカーはJBL。背景にゴジラが描かれたりしていて豪華な感じはありましたが、Takmaiyがライブハウスで演奏しているような感じはレアだと思います。ドラムはハウリング防止のアクリル板に囲われていました。
M1 one more time/scandal×高見沢俊彦
TakmaiyのギターはFRX-CTM-FT NT
クリーン〜歪ませないややクランチ気味のトーンでのカッティングがメインでした。THE ALFEEのアルバム「天地創造」の2曲目「Funky Cat」のカッティングもこのギターなのです。ダンカンのハムバッカーをハイゲインアンプでクリーン気味に鳴らすTakamiyの定番サウンドと言えると思います。
冒頭はA B Eのコード進行でアルペジオのオブリガードから入り、歌中のF♯mとEのカッティングはマーシャルアンプのような音で、ソロはハイゲインアンプを生かした歪み方でした。
ドラえもんやゴジラ、アルティメイトアークエンジェルなど派手なギターもスタジオにありましたが、サウンドでこのギターが選ばれたのだと思います(十分派手ですが・・・)。
音の分離はとてもよくいい感じなのですが、テレビ用にチューニングされているのか、ドンシャリなサウンドでした(ギターよりもベースがそう感じられました)。おそらく、出力レベルを揃えるためにリミッターがかかっているのでしょう。
THE ALFEEのライブ音源のようなアナログ感のあるリッチなサウンドではないです(モニタなど視聴環境のせいもある)。
テロップでキーボード ただすけ ドラム 太郎のクレジットが表記されました。
SCANDALのベースは実機のフェンダーアンプを使用していましたが、Takamiyの機材は見当たりませんでした。kemperやFractalなどのモデリングアンプやエフェクトで処理しているのだと思われます。
(デジタル仮想空間にアンプやエフェクター、スピーカーを設置して鳴らしているのです)
楽曲はKーPOP風なダンサブルなメロディーで、Takmaiyは楽譜を見ながら真剣な感じで弾いていたのが印象的です。
サウンドとしてはTakamiyの重厚なギターが入ることで全体的に重くて仰々しい感じが醸し出されていて、さわやかで元気なボーカルとの対比がいい感じでした。
ゲストSCANDALのバンド飯
SCANDALのプロフィールとしてはガールズロックバンドとしては活動最長記録が目前の結成17年。
すかさずTakamiyが「ALFEEは50年」と結果的にマウントを取った感じになっていました。
「どんな17年だった?」などもうひとことくらいSCANDALに質問を投げかけてほしかったです。
ここで「こだわり飯を教えてください」とTakamiyのMCとしての第一声がありました。
THE ALFEEのDVDパンフではTakamiyが進行するパターンが多いのですが、新鮮な感じでした。
まずはSCANDALのライブでイベンターが用意してくれるケータリングを紹介。
岡山の駄菓子店や「博多ラーメンShinShin」をバックステージに呼んでいるというようなことが紹介されました。Takamiyはイベンターの電話番号を教えてほしいと言っていましたが、THE ALFEEのステージ裏方にも呼びたいのでしょうか。
■SCANDALのHARUNAが推す地方遠征のバンド飯としては
広島で創業65年となるおにぎりとうどんの老舗「むさし」のお弁当が登場しました。
中でも「若鶏むすび 950円」が絶品なのだそうです。
Takamiyも知っていて「田舎むすび 770円」がお気に入りとのこと。
■つづいてTOMOMIのおすすめバンド飯として
大阪の中村屋という創業68年の精肉店のコロッケが登場。一枚90円。
スタジオで提供され、真っ先にTakmaiyが2口でぱくりと食べたため、SCANDALが驚いていました。
普通のMCなら「用意しました。どうぞ(ゲスト喜ぶ)」だと思います。Takamiyは「自分が笑わせないと」という意識が強すぎです(だからファンが多い?)。
■続いて、仙台の村上屋餅店の三色餅が登場、Takamiyはすかさず「自分のバンドを思い出す」
と言って笑いをとっていました。
■最後に、福岡のメキシコ料理 ロシータというタコス店が紹介されております。
■ここでTakamiy推しのTHE ALFEEのバンド飯として大阪の北新地サンド製の「塩カツサンドポーク 1200円」が登場しました。さすがに90円のコロッケとはちょっと格が違うようです。
東京・銀座でも食べられるそうです。
ゲストのSCANDALにバンド継続の秘訣を尋ねられたら「あなたはどう思いますか」質問返しをするのがよいとTAKMAIYからアドバイスがあり〆となりました。
M2 四星球/クラーク博士と僕
TakamiyのギターはESP Ultimate Arcangel
冒頭はAメロのメロディーをボーカルが歌い、Takamiyのギターソロだけがバッキングとなる落ちサビのようなアレンジでしたが、THE ALFEEファンはESP Ultimate Arcangelの音だ❗️と思ったのではないでしょうか。ふんわりとした響きはこのギターならではだと思います。フロントピックアップを使っていました。
Aメロ2回目はTakamiyがボーカル、サビのバッキングはこれまたESP Ultimate Arcangelのソロで、テン・イヤーズ・アフターのような70年代の速弾きハードロック的な様相を呈していました。パンクに近い曲調でしたがEMGピックアップを搭載したESP Ultimate Arcangelがハマってました。
ゲスト四星球のバンド飯
まずは、北海道らーめん信玄南六条店のコク味噌ラーメンが紹介されました。
行列店なので、近くにホテルを取り、空いているタイミングで来店するほどの推しぶり。
THE ALFEEが3人でよく行ったのが島根のそば処八雲庵で、割子そばがお気に入りとのこと。
バンド名のスーシーンチューがうまく言えずスーラータンと言ってしまうTakamiy。
ドラムのモリスが香川在住ということで、うどんチューバーのVIVASNUTという香川で活動するバンドの人が四星球が好きなうどんを紹介するVTRが流れました。
登場したのは下記の2店
■うどんさか枝
■手打麺や 大島のうそちゅう(うどん そば 中華)
続いて、ギター まさやんのおすすめとして
■徳島市の珈琲とチーズケーキ ぐるりと
といった店が登場しました。
ここで
四星球はライブで使う小道具を段ボールで自作しているのですが、なんとTakamiyのエンジェルクラシックもあるそうです。本人のお墨付きが欲しいとのリクエストに、Takamiyは裏にサインを書いて無事に「公認」となりました。(下の写真 上の3本の光は私の事務所の照明です)
もはやMCという立場は遥かに超えていて、ミュージシャンから神格化される存在になっているようでした。
M3 THE ALFEE SWEAT&TEARS
TakamiyのギターはFlyng Angel Fantasia
THE ALFEEのサポートメンバーがドラムとキーボードを
担当したので各々のフレーズはTHE ALFEEそのものでした。
Takamiyのバッキング、ソロも本番同様。
違っていたのがベースで、ルート音を軸にした動きの少ない
フレージングでした。これがとてもよかったのですが、
ベースの音はテレビのスピーカーとあまり相性が良くないようで、
迫力という点ではいまひとつでした(各々の視聴環境にもよるかと)。
次回の告知はありませんでしたが、THE ALFEE的なボケや笑いに走ることなくMC然とした態度でTakamiyが振る舞ってくれればいいなと思います。
ライブに例えるなら本編ラストの曲前のMCだと思って頑張って欲しいです。
個人的にはTHE ALFEEに関しては音楽以外にそんなに興味がなかったのですが、Takamiyの意外な一面を知ることができたと思っています。
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