2024年8月18日に横浜・Kアリーナで行われた「THE ALFEE 2024Wind of Time50年目の夏祭り」2日目のセットリストとTakamiyや坂崎が使ったギター、サウンドなどを目視で確認できた範囲でレポートします。
以下、少しづつネタバレが入りますのでご注意下さい
Takamiyが新しい?レスポールをメインで使っていますが、
だと思われます。
坂崎はD-45は半音下げ D-28はレギュラーチューニングにして使い分けていました。多くの曲が半音下げですが、Musicianだけが唯一の半音上げでした。また、2曲でハーモニカを使いました。
桜井は半音下げで使うベースをツアーとは変えているようです。ツアーで使っていた66年のジャズべは新品のような極上のコンディションで、今回のものは塗装の剥がれなどがあり、ピックガードが外されているので見た目がかなり違います。
きのうエレキの音が出なかったHeart of Justiceは見事にリベンジを果たしました。2日とも演目に入っていてよかったです。ただ、音出ずのジョンサイクスモデルはずっとベンチで出番なしでした。どこかで使ってあげればよかったのに。。。ギターが悪いわけではなくかわいそうです。
本編
M1 白夜
TakamiyのギターはFlyng Angel Fantasia
坂崎はパーカション
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1964
エレキギターのカッティングがクリアでした。
後のMCでTakamiyが「歌いながらいい歌だと思った」と自画自賛です。
M2 FLOWER REVOLUTION
TakamiyのギターはE-Ⅱ東北新幹線のエメラルドグリーン
坂崎のギターはTsT12弦
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1962(ピックガードなし)
3人が歌いますが、坂崎がセンターステージでした。落ちサビを歌う桜井の姿がかっこよかったです。
M3 シンデレラは眠れない
TakamiyのギターはJeff Beck “YardBurst” 1959 Les Paul Standard
坂崎のギターはTSK12弦
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1962(ピックガードなし)
春ツアーの時よりテンポが速い気がしました。坂崎のパーカションの音がクリアでした。
M4 STARSHIP -光を求めて-
TakamiyのギターはJeff Beck “YardBurst” 1959 Les Paul Standard
坂崎のギターはTSK
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1962(ピックガードなし)
ギターソロは出だしが4分休符なのですが、弾いてしまいました。Takamiyが、「しまった」という叫びが聞こえてきそうなおちゃめなリアクションをしていました。
M5 ロマンスが舞い降りて来た夜
TakamiyのギターはJeff Beck “YardBurst” 1959 Les Paul Standard
坂崎のギターはTsT 黒
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1962(ピックガードなし)
坂崎のギターがきのうから変更になったようです。ツアーの時とも違うギターです。厚みがあってカッタウェイのないギターなのでパーカションと併用するには不利なギターなのですが、、、
M6 夕なぎ
Takamiyのギターは000-45
坂崎のギターはD-45とハーモニカ
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1962(ピックガードなし)
アコギ2台での演奏だったので、音源にあるエレキギターソロはなく坂崎のハーモニカソロで、最後はアコギソロとの絡みでした。曲後の話の流れからするとライブハウス時代のかなり初期のアレンジだと想像できます。当時、叙情派の流れに乗ろうとして滑り落ちたそうです。
M7 恋人たちのペイヴメント
TakamiyのギターはLes Paul Standard Reissue 1959
坂崎のギターはTSK 12弦
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1964
87年よりも前のシングルと紹介。
M8 星空のディスタンス
TakamiyのギターはESP Ultimate Arcangel?
坂崎のギターはTsT
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1964
冒頭のコーラスはマイクなしの地声でした。
M9 KO. DA. MA.
TakamiyのギターはE-Ⅱ 青
坂崎のギターはTSK 12-5B
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1962(ピックガードなし)
50年やっているとこういう楽曲になるという紹介でした。イントロBメロのTakamiyのアルペジオがかっこいいです。
M10 幻夜祭
TakamiyのギターはKirk Hammett “Greeny” 1959 Les Paul Standard
坂崎のギターはマンドリンとアコギ ダブルネック
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1962(ピックガードなし)
かねてから一度聞いてみたかった曲です。ものすごい迫力でした。何度聴いてもイントロは謎のコードです。昔の夏のイベントのタイトルなので今回選ばれたのかもしれません。
M11 ジェネレーション・ダイナマイト
TakamiyのギターはFlyng Angel Fantasia 黒
坂崎のギターはMID NIGHT NAVY
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1962(ピックガードなし)
前曲とセットで演奏することで重厚な感じに聴こえました。
M12 Heart of Justice
TakamiyのギターはESP アイアンクロスの白いレスポール
坂崎のギターはTsT12弦
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1962(ピックガードなし)
きょうは1番の歌い終わりと同時(半拍あと)にギターのメロが入りました。オリジナルのギターソロは完全なペンタトニックなのですが、今回はそれにちょい足しした感じのアドリブでした。
キーはCでTakamiyにしては低いのですが、半音下げのBで演奏です(坂崎の上パートに配慮している?)。
M13 Musician
TakamiyのギターはGIBSON Les Paul Custom 1958
坂崎のギターはD-45
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1962(ピックガードなし)
坂崎は半音下げで2カポGで演奏してました。昭和のオリジナルよりも半音上げです。
アンコール1
オー メリーアン ♩ア ソレソレソレ🎵
M14 LONG WAY TO FREEDOM
Takamiyのギターは飛んだためなし
坂崎のギターはTerry’s Terry TS-100C No.8
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1962(ピックガードなし)
Takamiyは1番のサビ前で降りてきました。
M15 SWEAT & TEARS
Takamiyのギターはゴジラ
坂崎のギターはTerry’s Terry Hobo’s Special
桜井のベースはプレシジョン
アンコール2
M16 明日なき暴走の果てに
Takamiyのギターは000-45
坂崎のギターはD-45
最後のサビの「懐かしき恋よ」で誰かがトゥルルッル♩と先走りました。直後、坂崎が笑っていたので犯人かもしれません。
M17 いつも君がいた
TakamiyのギターはJeff Beck “YardBurst” 1959 Les Paul Standard
坂崎のギターはD-28
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1964
桜井のボーカルがよかったです。ギターソロはもう一工夫してほしかったような感じでした。
M18 夜明けのLANDING BAHN
TakamiyのギターはJeff Beck “YardBurst” 1959 Les Paul Standard
坂崎のギターはTSK 12-5B
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1964
冒頭のハーモニカと12弦のアルペジオがよかったです。Aの和音なのですが、9度Bの音を微妙に足したアルペジオとブルージーなハーモニカが絡む絶妙な響きでした。
アルバムと同じようにジャラーンとTakamiyの弾き語りから入るアレンジのものが映像化や音源化されていますが、今回は秀逸だと思います。イントロが大事です。
2番歌い終わりで突如転調するので坂崎は1番のBメロの最中にハーモニカを替えていました。機敏な動作でしたがど真ん中なので目立ちます。こうした技がドラマティックな楽曲の再現を支えていて、個人的にはこれが大きな魅力です。
ついでに言うと12弦ギターは3番直前でゼロフレットから1フレットにスライドしていました。いずれも坂崎の動きが良いです。
YouTubeで検索すると87年8月の夜明けに野外で演奏している動画が出てくるのですが、イントロはこれとそっくりでした(長さは半分かと)。ついでにエンディングのハーモニカもそっくりでした。おそらく坂崎は覚えていないので、動画で昔の自分の演奏を見てコピーしたのでしょう。
最後の、「よあけーのー」で客の多くが手をキツネの影絵のようにして振り上げていたのですが、これも87年の動画と同じでした。いつか機会があれば私もやってみます。
アンコール3
M 19 ROCKDOM -風に吹かれて-
TakamiyのギターはGIBSON Les Paul Custom 1958
坂崎のギターはTSK No.8 Ltd.Aged
桜井のベースはFENDER Jazz Bass 1964
多くの人が、夏のイベントの最後の曲だと刷り込まれていると思います。
初日の記事にも書きましたが、1987年のシングルA面曲が2日間で網羅されたセットリストでした。
そして2日目ですが、Heart of Justice以降、LONG WAY TO FREEDOMやSWEAT & TEARS、最後の2曲などは80年代の夏のイベントを想起させる選曲だったのではないでしょうか。90年代ですが幻夜祭もイベントのタイトルですし。
私はその当時は地方で小学校低学年だったので思い出などありませんが、今回の演奏はいずれも有無を言わさぬ圧倒的なパフォーマンスで大変感動しました。
50周年だと言ってはテレビにたくさん出たり、複数の雑誌に登場したり秋田や青森で夏祭りの提灯になったり、メリーアンが盆踊りになったり、いろいろとやっているようですが(私は完全スルー)、結局はライブパフォーマンスが超一流なのがいちばんの売りなのだと思います。
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